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とんぼ玉をはじめ、いろんな手作りの楽しさが伝わればいいな。
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”みみ先カット猫のお話”という写真集を買ってみました。

野良猫に不妊手術を施し、その目印として耳先をV字にカットするんだそう。
それが数を増やさない猫という目印になり、殺処分を免れるということです。

野良猫の数を増やさないように、というのも人間側の都合なのかも知れないけど。。
殺処分ゼロ=野良猫ゼロ というのでは、少し悲しい。
それもひとつの命を救う手段なのだけど、
猫自体がどれほど自由を欲しているかも私にはわかってしまうから。。。


猫の殺処分は年間20万頭だそうです。
おそらく殺処分する人々も、命の重さは知っていると思います。

ただ、これだけは間違えたくないなと思うこと。
「いろんな考え方がある」というだけでまとめてしまうのは、
一番、無責任なのではないかと。
重要なのは、そこを踏まえた上で、責任を持って何かを選び取るということ。
そこからじゃなきゃ、何も変わらないと思うので・・・

この写真集の著者、公益財団法人どうぶつ基金のホームページ
http://www.doubutukikin.or.jp/
今年2月に公益認定を授かったばかりなんですね。
こちらのホームページに「買わずに飼ってね」という項目があります。
ペットを飼う時は、ペットショップではなく保健所などから引き取って、ということ。
私自身もペットショップの存在は、ちょっと微妙に思う。。

うちのハローも野良猫の子でした。
もっと同じように野良猫を引き取りたい、と前々から思っているものの、
現実問題ハローが大の猫嫌いなので困っています。
家出しちゃったりするのかしら・・・?
悩みどころです。いや本当に
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 LIFE   加島祥造

ちょっと前に、友人がプレゼントしてくれた本です。

中国の思想家「老子」が残した言葉と、その解説が書かれています。
実は私は初めて老子を知りました
老荘思想と仏教を合わせた「タオ」っていう教えがあるんだそうです。
(老荘思想とは、老子と、その弟子の荘子の思想を合わせたものだそう。)

自然の営みに寄り添った奥深い言葉達。
人生どっしり構えていられるような気分になります。

この本に書かれている言葉って、私の世界観に近いなあと思いました。
時に過酷な世の中や、命の営み。
それらへの向き合い方も、それぞれに違う。
いくら語ろうとも、そうそう伝わるものじゃない。

…そんな中で、ふいに
「これ、あなたが好きそう」
って、こういう本をプレゼントされた事は、ちょっと衝撃的でした。
大袈裟じゃなくて(≧ω≦)嬉しいですね♪

この本の中で、特に印象に残った言葉をいくつか。
『生まれるものは何であれ
 みんなあなたより深いところからくる
 起こるものは何であれ
 みんなあなたより高いところからくる』

著者が一番驚いたという老子の言葉で、私も気に入ってるもの。
『美しいものは汚いものがあるから美しいんだ
 善だって悪があるから善と呼ばれる
 すべてのものはその名前の裏にあるものに
 支えられているんだ』

そして、一番素敵だと思った言葉・・・☆
『奇跡とは水の上を歩くことではない
 いまこの地上を歩いていることだ』



山田詠美の小説短編集。

「蝶々の纒足」
瞳美とえり子、幼馴染みの二人の関係を「女」という軸から
様々な角度で捉えたお話。
幼い独占欲や嫉妬心をほどいて、心も身体も少女から大人の女へと
成長していく過程が生々しく、そして切なく描かれています。

「風葬の教室」
家庭の都合で転校を繰り返し、学校ではなるべく
目立たない存在であろうとしていた主人公。
しかし些細な事からいじめの標的に。
その復讐は死の空想と、女の魅力を武器としたものだった。
女性の陰湿な逞しさが際立つお話。

「こぎつねこん」
愛情に包まれた幸福感の中から首をもたげる失う不安、死の恐怖。
誰もが経験した事のあるような不安の中に、
誤魔化しようもなくそっと身を沈める哀しみと、強さ。  
 


この「蝶々の纏足 風葬の教室」は何年か前に
旦那おすすめで読んで以来、印象に残っている小説です。
何気なく読み返してみたので記事にしました。

小説って、すご~く自己主張が激しいと思う。
ひとりの人間の言葉だけで構成されているからだろうか…
個人の感性をどこまでも掘り下げた深いものである半面、
個人の思想だけで構成された狭い世界でもある。
対話はできないのに、ページをめくると途端に主張を始める心。
昔はそれを覗くという事に奇妙な感覚がしていたものです。

この「蝶々の纒足 風葬の教室」も、これほどリアルな心理描写に
著者の個性が強く表されているのだが、しかし。
ともすれば自分の主観の塊になってしまいそうなテーマを、
それと感じさせない巧みさで書き上げているように思う。
誤魔化しや都合の良い救いはなく、人間の心と身体の細部、
それを取り巻く世界の仕組みを、ありのままに観察しているように思います。

自分の感性を掘り下げつつ、そうした観察力で自らの作り上げる物語から
一歩引いた目線が加わっているがゆえに、そこに奥ゆきある世界が広がる。
物語の中に、人の心を見つめる静かで温かい視線が存在するようでした。
 
特に「こぎつねこん」で表現されている類の死の恐怖は
男女問わず共感する人が多いのではないでしょうか。

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