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昭和天皇をひとりの人間として描いた映画 「太陽」。

私は昭和天皇は「覚悟」の人だなと思った。
神としての存在になる覚悟と、
そこから一転して人間としての存在になる覚悟と。

当たり前だけど私は昭和天皇にお会いしたことはないので
実際のこの方がどんな人で、何を思っていたかはわかりかねますが・・・
昭和天皇に生物学を教えていた人の孫である学者の宮台真司さんが
この映画を作った人はそうとう昭和天皇について調べてある
という感想を言っていたそうなので、かなり事実には近いのではないかな。

この映画での昭和天皇は、一見すると世間知らずなお茶目さん。
だけど彼の立ち位置なりに戦争の状況や実態は常に身近にあっただろうし
映画では午睡のときに戦争の悪夢にうなされるシーンも描かれていた。

天皇というのは意見を言っちゃいけない立場だというのを始めて知った。
だからか御前会議で発言するシーンでは
やたらと難しく遠まわしな表現しているんで、よくわからなかった。
そんな彼が海洋生物について語るときには、すんごく楽しそうだったり
奥さんとの「あっそう」のやりとりとか
ゆったりした流れの中に笑いどころもあったりしてホッとする。

印象深いのは、昭和天皇が侍従に言った「私の体は君との同じだ」という台詞。
それから、人間宣言を録音した青年が自決したと聞かされたときのシーン。


私が昔、親から聞いた昭和天皇という人物は
戦争を始めたから国民から嫌われている、というものだった。
だけど戦争は当時の国全体の流れも関わっていたのだし
この人がいかにすごいかを語る人もいるようで
私にはやっぱりよくわからない。


戦争はすべきじゃない。
けれど今、過去のそれをただただ悪とみなしてしまえば
命をかけた人々はどうなってしまうのかと、たまに思う。
愚かな行為の中でも、そのとき一生懸命に戦っていた人達は。
当事者でない者に、過去に対して一体なにが言えるのか。
難しいですね。


先月末に旦那のおじいさんの三回忌に参加してきた。
習字の腕前がすごくて、その作品が展示してあった一室に
戦時中のことを書いた作文もあって読ませていただいた。
”終戦直後に日本に来たアメリカ軍が、
猛スピードでジープを乗り回して子供がよく跳ねられた。
警察に言っても、警察もなにも出来なかった”と。

戦争という殺し合いの状況にあると人はこうなっちゃうんだろう。
色んな歴史の果てに今があって、そこに自分が生まれてきて
他人事ではないとわかっていつつも・・・
今に生まれてちょっと良かった、なんて思ってしまうよ。

いつテポドンが降ってくるかわからないけどねえ。
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» 喜劇的な悲劇の人
コメントTBありがとうございました。
出演していた佐野史朗も日本の歴史や天皇のディテールについて一役かったそうですね。
事実を踏襲した上でのファンタジーは説得力があったと思います。
現象 URL 2007/04/10(Tue)22:53:51 編集
» 現象さんへ
コメントありがとうございます!
イッセー尾形の演技はもちろん、
佐野史郎の演技もとても良かったですね。
相当に昭和天皇について調べ上げた作り手の姿勢も
読み取れた気がして良かったです。
まさみ 2007/04/11(Wed)17:37:15 編集
» 無題
この映画、気になってたんですよね~
もうDVD化されてるんですね(≧ω≦)

本当、戦争はすべきじゃないと心底思うし、戦争体験も絶対したくない☆

でも、先日授業で、今日の医療や、リハビリ、民主主義と自由の精神、福祉は戦争が起こることで、相当に発展するそうです☆
戦争がなければ、なかなか発展しないのが実情らしく・・・
なんだか、割り切れない因果関係を目の当たりにして、残念な気持ちになりました☆
難しいですね☆
人間って☆

せめて、非核3原則は全世界共通にして欲しいです☆
まめ 2007/04/11(Wed)20:40:35 編集
» TBありがとうございました
はじめまして!
>私は昭和天皇は「覚悟」の人だなと思った。
神としての存在になる覚悟と、
そこから一転して人間としての存在になる覚悟と
この表現がとてもお上手だなと思いました。
まさにそうだったのだと思います。
自分は人間であることを誰よりも分かっていたのに、周囲の思惑で現人神として奉られる気持ちは「覚悟」以外ないでしょうね。
皇室の話題はあまりにデリケートすぎて外国人監督の手に委ねるしかなかったのは少々残念ですね。
ミチ URL 2007/04/11(Wed)22:48:45 編集
» まめさんへ
わあ~勉強になるコメントをありがとうございます!
民主主義や福祉まで、戦争によって発展する現実もあるんですね・・
本当に人間って難しいっ。
非核3原則も、日本は唯一の被爆国だから
もっと世界に向けての発言力もありそうなのにね。
まさみ 2007/04/12(Thu)20:37:25 編集
» ミチさんへ
コメントありがとうございます☆
本当、この昭和天皇の覚悟は計り知れないものがあっただろうと思います。
たしかにこういった映画は日本人が作るというのは難しいでしょうね。。
こういう映画を作るのが日本人だったなら尚よかった気もしますね。

まさみ 2007/04/12(Thu)20:47:30 編集
» コメントありがとうございました
こんにちは、jamsession123goです。
ブログにコメント&TBありがとうございました。
映画ファンとして、こんな映画を観れて、とても幸せな気分になれる映画ですね。
jamsession123go URL 2007/04/15(Sun)08:22:54 編集
» jamsession123goさんへ
コメントありがとうございます☆
私はあまり頻繁に映画を観る方ではないし
DVDばっかりなんですけど、
この映画は日本人としても観てみたいと思っていました!
監督の意識という面でも事実に対する基板が
しっかりしているようで、観てよかったと思いました~。
まさみ 2007/04/15(Sun)09:03:39 編集
» 天皇
TBありがとう。
天皇という存在は、若い人には、どんどんわかりにくくなってきているでしょうね。それでいいんだと思いますけどね。
kimion20002000 URL 2007/05/13(Sun)02:42:52 編集
» こちらこそ!
こちらこそTBありがとうございます。
私も旦那から影響受けてなければ
天皇の事を考えることもなかったろうなと思います。
若い人といえば、もう終戦記念日を知らない人も多いみたいですねえ・・・
まさみ 2007/05/13(Sun)17:32:00 編集
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