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「快楽登山のすすめ」 著:原 真
この方の登山の心得は、さすが。
山好きな私の憧れです。
ちょっと引用してしまいますと・・・
『苦痛と快楽を明確に区別して、「苦痛を通り抜けたあとに快感がくる」と考えるのは、
必ずしも正しくはないと私は考える。
そういう仮定は、「苦労して山に登るのは頂上に立つ楽しみのため」
といった初歩的な思いちがいに通じる。
「苦痛とともに、同時的に快感がある」と理解すべきであり、その観点からいえば、
「適切な苦痛は相応の快感を生む」となる。
苦痛と快楽の和が、すなわち快楽なのである。』
これ、かなりよくわかります。
頂上にたどり着く瞬間が快楽なのではなく
苦痛を感じつつ、登っているその時こそが快楽なんです。
『山へ登るのに、案内書はなるべく読まないほうがよい。
地図と磁石だけを頼りにして登るのがいちばん。
案内書を読めば発見が減り、それだけロマンも失われる。
山へ登ることのいちばん大切な楽しみは発見であり、
自身で発見しようとする気持ちの中にこそロマンがあるのだから。
本当なら地図も持たないほうがよいのだが、それでは時間もかかりすぎるし、実力の裏づけもいる。
妥協して、地図と磁石だけは持ってもよい。私としては、そんな気持ちだ。』
案内書や標識に頼りっぱなしの私には、耳が痛い限りです。
でも本当に納得。
登山は、冒険心や探求心を刺激してこそ、本物。
私もいつか地図と、ちゃんとした磁石で山登りがしたい。
私のは山登りというよりは、せいぜい山遊びですもの~。
先週、旦那と一年ぶりくらいの山遊びをしてきました☆
わりと近くの日和田山。
ユガテだけ行くつもりだったのが、目の前に山があるのに
登らずにいられるかっちゅうの!・・・となってしまい。
(そうなりそうだったので、それなりに準備はしていきましたけど~)
そこでやたらと雄弁に話しかけてきた、おじさん。
「こういう標識ばっかりの山には、あんまり来ないんだ
地図と磁石だけで登るのが楽しいから」
なんと原 真と同じことを言っていた。
あなたも快楽登山のすすめを読んだの?
それとも、あなた原さん?(笑)
本物登山を、本当に楽しそうに話すおじさん・・・輝いておりました。
私もあんな中年になりたいですわ。
そのおじさんと、友人とおぼしき人が
「一等三角点」(上の写真)なるものの存在を教えてくれた。
日和田山に向かう途中の、物見山にそれはあった。
昔の陸軍が測量のために作ったという、十字を掘り込んだ石。
まだ発見されていないものもあるらしい。
世には「一等三角点マニア」もいて
石をひと欠け削って持ち帰る人もいるとか・・・。
もちろん私達はそんなことしませんでしたよ〜
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